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虫歯を予防するにはどうしたらいいの?
公開日:2020年6月11日 最終更新日:

◎虫歯とは、虫歯菌の出す酸によって歯が溶かされる病気のことです。 歯周病と並び、お口の中の二大疾患の一つです。
今日は虫歯についてお話しします。
こういった症状を感じた事はありませんか?
✔ 冷たい食べ物や飲み物で歯がしみる
✔ 熱い食べ物や飲み物で歯がしみる
✔️ 食べ物がよく歯に詰まる
✔ 引っかかったり欠けた感じがする
✔ 何もしてなくてもズキズキ痛む
✔ 歯の表面が黒ずんで見える
これらは虫歯が進行しているサインの可能性があります。
虫歯になりやすい場所
✔️歯と歯の間

✔️奥歯のかみ合わせの部分

✔️歯と歯ぐきの境目

特に、0歳~2歳までは乳歯が奥歯まで生えそろっていないので、
・上の前歯の歯と歯の間
・歯と歯茎の境目
が虫歯になりやすい部位となります。
下の前歯は常に唾液と接しているので、虫歯になることは稀です。
下の前歯が虫歯になっているお子様は虫歯のリスクが非常に高いため、生活習慣を含め、ブラッシングの方法などの見直しも必要です。
3歳以降になると、乳歯がすべて生え揃い、歯と歯の間の隙間が小さくなります。この時期になると
・奥歯の溝
・奥歯の歯と歯の間 が虫歯になりやすい部位となります。
6歳になると乳歯の奥に6歳臼歯という永久歯の奥歯が生えてきます
6歳臼歯の溝は深く、歯ブラシの毛先が届かないので虫歯の好発部位になります
虫歯を防ぐために
<フッ素>
フッ素はむし歯予防には欠かせない成分です☆
フッ素の役割としては、
①再石灰化の促進
プラークは細菌の塊です。プラークによって溶かされた歯の表面をフッ素の力で健康な状態に戻すことができます!

②歯質強化
歯は酸にとても弱いです( ; ; )
お口の中が酸性に傾くとむし歯ができやすい環境になってしまいます。
フッ素はその酸に溶けにくい歯を作ってくれます!

③細菌(プラーク)の酸産生の抑制
これは細菌の働きを弱めて酸が作られるのを抑えます。

<対象>
フッ化物の応用は、以下の方に特に有効といわれています。
・4歳から15歳くらいまで
生えたての歯は、表面のエナメル質といわれる部分が成熟していないため、この時期は、フッ素による虫歯予防効果が特に期待できます。
・矯正治療中の患者さんのむし歯
・成人の歯と歯の間に出来くる虫歯
・高齢者の根面にできる虫歯
フッ素は、あくまでもむし歯の予防と初期のむし歯の進行抑制に対してのみ有効です。すでに穴があいていたり、痛みが出てきているような進行したむし歯がある場合には、できるだけ早く歯科医院を受診することをおすすめします。
<フッ素応用の種類>
フッ素の種類や濃度によって、むし歯予防効果は違います。
永久歯に対するむし歯予防効果
1. フッ化物洗口:50~80%
2. フッ化物歯面塗布:30~40%
3. フッ素入り歯磨き剤:20~30%

①フッ素洗口
高いむし歯予防効果が認められた方法で、1日1回、歯磨き後に低濃度(0.05%:250ppm)のフッ化物(ミラノール®)で約1分間うがいをする方法です。
使用方法も簡単であることから、小さいお子さんから大人まで幅広い年齢層の方に長期にわたりお使いいただけます。
②フッ化物歯面塗布
歯科医院で高濃度(2%:9000ppm)のフッ化物(フルオールゼリー)を直接歯に塗布する方法です。十分な効果を得るためには、歯科医院で年3~4回行う必要があります。
③フッ素入り歯磨き剤
フッ化物イオンの濃度は、日本では薬事法により1,000ppm以下と基準が定められており、そのほとんどが950ppm程度です。子供用のものでは500ppmと100ppmのものがあります。
※フッ素の害
フッ素の安全性については、あくまでも過量摂取が問題となるので、決められた使用方法を守っていただければ、まず問題はありません。しかし、過量に摂取すると害(中毒)を生じます。
<シーラント>
シーラントとは主に
・乳歯の奥歯
・永久歯(主に6歳臼歯)
の溝を歯科用樹脂(プラスチック)を使って埋める処置のことです
歯には細かい溝があります。この溝は歯ブラシが当たりにくく、また甘い成分が溜まるので非常にむし歯になりやすいところです。その溝を事前に埋めてしまいむし歯を予防するのがシーラントです。

溝井歯科医院ではフッ素塗布もシーラントも行っております。ご希望の方は当院までお越しくださいませ。