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ソボクなギモン*どうして口の中は熱いものに強いのか?
公開日:2017年4月24日 最終更新日:
こんにちは、歯科衛生士の美知瑠です。
みなさんこんな経験はありませんか?
チンしたての鶏肉をガブッとできるのに、手でほぐそうとすると熱くてなかなかスムーズにいかないこと。
我が家のワンコ達は、白子を筆頭にトッピングの鶏肉が好きなので、レンジでチンをよくするんです。冷めるのを待ってられないので、私結構経験があります。(待てばいいんですけどね)
※ご飯の催促をするしらこ
もっと分かりやすい例でいうと、
熱いお茶を飲むことはできるのに、そのお茶が手にかかると「あつっ!」となってしまうこと。
反対に、蒸かしたてのサツマイモ。アチアチ言いながらパクリ!
手では熱いけど食べたら美味しい温度の食べ物もたくさんありますよね。
口腔内が熱いものに強い理由として、3つ考えられることがあります。
1つめは、熱いと感じる感覚点が口腔粘膜に少ないこと。
2つめに、下顎や舌を動かすことによって、熱刺激となる物質が特定の場所に留まらずに動くので、熱さを感じにくいこと。同時に熱物質が動くことで温度が下げられる効果もあるため、刺激を避けることができること。
熱いものを食べた時に反射でしてしまう「ハフハフっ」(よく漫画でも描かれていますね)というのは、熱物質を動かすことと、息を吸い込むことで、外気を取り入れて熱物質を冷却しているためなのです。
そして最後、3つめ。口腔粘膜は唾液に覆われている為、熱刺激が直接粘膜に届きにくいと考えられること。
唾液で口腔粘膜が覆われている為、熱さを感じる感覚点に刺激が直接伝わりにくいのですね。
以上の3点から、口腔内は熱に強いと言われています。
食べ物を一番美味しい温度で美味しくいただく。
そのために私たちの口腔内はきちんと役割を果たしてくれているんですね。
※高温すぎるときはもちろん火傷もします!