歯周病について

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全身疾患 , 歯周病 , 病気

みなさん、8020運動ってご存知ですか?1989年より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足できると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」と願いを込めてこの運動が始まりました。楽しく充実した食生活を送り続けるためには、生まれてから亡くなるまでの全てのライフステージで健康な歯を保つことが大切と言われています。そのためには、歯周病予防が大切になります。

ということで今回のブログのテーマは歯周病についてお伝えさせていただきます。

歯周病とは?

歯周病と虫歯の違いは何でしょうか?

・虫歯とは・・・歯そのものが菌によって壊されること。

・歯周病とは・・・歯の歯肉に隠れている部分の表面にあるセメント質と歯を支えている骨(歯槽骨)

の間の歯根膜が菌によって壊され、最期には歯が抜け落ちてしまう病気です。

※40歳以上の日本人の約8割が歯周病に罹っていると言われており、日々の生活習慣が大きく影響しています。

歯周病の原因

歯の表面は唾液成分からできた薄い皮膜おおわれています。その皮膜の上にくっついた虫歯の菌(ミュータンス菌)がネバネバした物質を作り自分たちの住処を作ります。菌にとっては快適な環境(食べ物・水分があり37℃程度の適温)なので口の中の様々な細菌も住み着きます。善玉菌も住み着きますが特に悪玉菌(歯周病菌)が住み着きどんどん増えます。このような状態をプラークやバイオフィルムと呼んでいます。

歯周病菌の産生する毒素が歯肉を腫れさせ、血膿を出し、歯槽骨を溶かします。

厄介なことにこのプラークは抗生物質などの薬や自分の唾液の自浄作用が効きにくい構造となっているのです。

このプラークに唾液中の無機質成分結合し固まったものを歯石といいます。

歯周病になりやすい因子

歯周病になりやすい原因としては下記が挙げられます。

・口の中の清掃不良

・喫煙・ストレス・体調不良による抵抗力の低下

・噛み合わせが悪い・歯ぎしりや噛みしめる癖で歯に大きな負担がかかるなどです。

歯周病と全身の関わり

歯周病とは何も口の中に限ったことではなく慢性的に歯周病に罹っていると様々病気に罹る危険性が高まることが分かってきています。

心臓病(感染性心内膜炎・狭心症・心筋梗塞)

歯周病菌が血管へ入り込み心臓へ➜心臓の血管・冠状動脈へ➜狭心症・心筋梗塞   ➜心臓の弁や内膜へ➜感染性心内膜炎

脳梗塞

歯周病菌が血管の中に入り込み➜血管の内壁へ➜アテローム性プラークが付着し血管が狭くなる・血管が傷つく➜動脈硬化が起こり血流不良や梗塞となる

糖尿病

 重度の歯周病となり炎症によって生じた物質やサイトカイン(神経伝達物質)が全身に回る➜肝臓の機能低下や筋肉細胞などに作用し糖の代謝が低下する➜インスリンが作用しなくなり糖尿病

肺炎・気管支炎

 歯周病菌が混ざった唾液が気管へ➜肺炎・気管支炎

その他にも低体重児出産(2500グラム以下)や早産(37週未満)

肥満・メタボリックシンドロームの関連も言われるようになってきています。

歯周病の予防について

自分でできるセルフケア

歯周病の原因である細菌性プラークを確実に取り除くプラークコントロールに尽きます。

※基本は毎日の歯磨きです。

歯ブラシの堅さは歯肉に炎症がある場合はやわらかめを選ぶとよいでしょう。

磨き方にはスクラッビング法、バス法などがありますが歯を1本ずつ丁寧に磨きます。

歯ブラシとどきにくいところへ補助的に使うと効果的な器具に部分磨き用専用ブラシ・インタースペースブラシ・タンデックスソロ、歯と歯の間を磨くのに適した歯間ブラシ

歯間ブラシが入らないような狭い場所に適したデンタルフロス、糸ようじがあります。

・歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケア

歯の磨き方や補助器具の選択法、使用法を教えてもらう。

・生活習慣の改善

禁煙:タバコの煙に含まれるタールはヤニとして歯に付着しさらにプラークを付きやす

くしてしまいます。一酸化炭素やニコチンは病原菌に対する抵抗力を低下させたり歯肉

の傷を治りにくくさせます。

よくかむことゆっくりよくかんで食べることにより肥満防止、唾液の分泌を促します。

食生活の見直し食物繊維やビタミンA,C,Dの豊富な食べ物を摂り、栄養バランスの取れた食事を心がけます。

ストレスの解消リラックスすることも効果的です。

歯周病の予防や治療は全身の様々な病気の予防や治療に役立ち、健康な生活を送るために大切なことと言えます。

一緒にお口の健康を守っていきましょう。

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