かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所に認定されました
1.かかりつけの歯科医院はお持ちですか
かかりつけの歯科医師は、安全で安心な歯科医療の提供だけではなく、歯科と関連した医療や、介護といった幅広い知識と見識を備えています。そして地域の住民のみなさんの生涯にわたる口腔機能の維持および向上をめざすものです。地域医療を担う者の1職種として、その責任を果たすことができる歯科医師です。
2.かかりつけ歯科医の役割とは
「 かかりつけ歯科医が担う役割患者の乳幼児期から高齢期までのライフステージに応じた継続管理や重症化予防のための適切な歯科医療の提供および保健指導を行い、口腔や全身の健康の維持増進に寄与すること。
また、地域の中では、住民のために行政や関係する各団体と共に歯科健診などの保健活動等を通じ口腔保健向上の役割を担い、地域の関係機関や他職種と連携し、通院が困難な患者にさまざまな療養の場で切れ目のない在宅歯科医療や介護サービスを提供するとともに、地域包括ケアに参画することなどがかかりつけ歯科医の役割である。 」と定義されています。
3.かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所
(か強診)とは
か強診制度は、厚生労働省が2016年に定めた、むし歯や歯周病の重症化予防のための画期的な制度です。一般の歯科医院の中でも、より専門的に予防のための定期管理(メインテナンス)を行うことができることが特徴です。全国約70,000件ある歯科医院のうち、わずか10%(7204医院, 平成28年12月時点)しか認定されていません。
その認定には、(1) 歯科治療での偶発症に対する緊急対応ができること、(2) 医療事故および感染症対策等の医療安全対策にかかる研修を受けていること、(3) 高齢者の心身の特性を理解し、口腔機能の管理及び緊急時対応等に係る研修を修了していること、(4) 訪問診療や在宅歯科医療が提供できること、(5) 他の保険医療機関と密接な連携が構築できることなど、11項目の各々一定水準を満たすことが認定の条件になっています。言い換えれば設備や医療レベルで優れた歯科医院の証明とも言えます。
当院はこのすべての項目で基準をクリアしていると認められましたので、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」に認定されました。
4.患者さんにとってのメリット
①毎月保険診療として
フッ素塗布が行えます
フッ素は歯を強くしてむし歯になりにくくする作用があり、年齢を問わず、歯の表面に定期的に塗布することが有効です。
厚生労働省より「か強診」に認定されている歯科医院では、お子さんだけでなく、大人や高齢者でも健康保険適用でフッ素塗布が可能です。
②歯ぐきやむし歯の記録を
デジタル写真で保存します
患者さんのフッ素を塗布したり、歯周病の継続的な管理を行う場合、その経過についてはデジタルカメラでお口の中を撮影し、継続したチェックを行ないます。
このことは、歯科医師・歯科衛生士だけでなく、患者さんも画像を見て確認できるので、より手厚いお口の管理を行っています。
今回のこの「か強診」の認定をうけ、健康寿命とお口の健康を守るための継続的な歯科医療を提供するみなさんのかかりつけ歯科医院として、これからも頑張ってまいります。