お口やあごのトラブル、
外傷などは口腔外科で治療します
当院では、むし歯や歯周病以外にも、口内炎などのお口のけが、親知らずの腫れ・痛みや、
お口が急に開かなくなったり、あごがカクカクと音がする顎関節症といった、口腔外科の初期治療にも対応しています。
まずはお口の状況を確認し、その状況と診断をご説明してからで治療に入りますので、お気軽にご相談ください。
口腔外科で治療する主な症状
1.親知らずの炎症
親知らずは完全に埋まっていたり、斜めに生えてきたりします。一番奥にある歯ですので、どうしてもうまく歯磨きがしにくいことから、親知らずの周囲の歯ぐきが腫れたり、痛んだりすることがよくあります。まずは洗浄と抗生物質で炎症をしっかりと抑え、それから原因に対する治療に入ります。
2.顎関節症
急にお口開けにくくなったり、痛みをともなったり、またはあごを動かたびにとカクカク・ジャリジャリと音がなったりする症状は、顎関節症の疑いがあります。レントゲンであごの関節を精査し、咬み合わせの状況や咬む時の癖などを見て治療をすすめていきます。
3.口腔粘膜疾患
(口内炎など)
お口の中の粘膜が赤くだだれたり、舌やほおの粘膜に小さな口内炎があり、触ったり、刺激物が当たると痛みを感じ場合、早めにお見せください。中には、口腔がんのごく初期段階の時があります。
4.良性腫瘍
歯ぐき、お口の粘膜、あごの骨などに、できもの(腫瘍)がある。
また、その腫瘍に痛みや刺激を感じる時は、まずは当院にお見せください。早期発見・早期治療が大切です。
5.舌痛症
舌や歯ぐきに炎症や口内炎など明らかなご病気がないのに、舌がピリピリ・ジンジンとしびれたり、焼けるように痛むことがあります。これは職場や人間関係などで受けている様々なストレスに対して、脳が出すサインのことがあります。まずは当院でご相談ください。
6.外傷
事故、転倒、スポーツなどでお口を激しくぶつけてしまい、歯がぐらついていたり、抜けてしまったり、口の中をケガした場合、早めにお見せください。
もし歯が抜けてしまったら、牛乳などに入れ、乾燥させずにご持参ください。受傷から2時間以内なら、元の位置に戻せる可能性があります。
上記以外にも様々なお口の疾患に対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。
上記以外にも様々なお口の疾患に
対応いたします。
まずはお気軽にご相談ください。
親知らずについて
最近の日本人は小顔が理想とされ、食べ物もあまり噛まないで済むような食生活になったことから、あごがだんだん小さくなる傾向にあります。そのため、親知らずの生えるスペースが狭くなり、斜めに傾いたり、歯の一部しか出てこない、レントゲンを撮影すると真横向きに生えようとしている、という方をよく拝見します。
これらの状態の親知らずがあると、歯磨きがしにくいことから、腫れたり、痛むといった炎症を起こすリスクがあります。また、親知らずにより手前の歯が押され、歯並びが乱れる原因になることがあります。
かといって親知らずだから必ず抜く、ではありません。正しい位置にまっすぐ生えていて、上下の咬み合わせに問題がない場合、ちゃんと機能している場合、そして綺麗に歯磨きができている、定期的なメンテナンスを受けている場合は、抜く必要はありません。
しかし、今は痛みがなくても、親知らずの角度や生え方によっては手前の歯を圧迫し、歯並びが悪くなることもあります。これが悪化すると激しく痛んだり、腫れてしまい口が開かなくなったり、飲み込む時に痛みが出たりすることもあります。もし、奥歯のあたり、親知らずのあたりに少しでも気になる症状がある場合は、早めに歯科医院でご相談ください。
顎関節症について
最近、このような症状が
ありませんか?
- 朝起きるとあごがだるい。思い感じがする。
- 口を開け閉めする、カクカク・ジャリジャリと音がする
- 食事の時にこめかみや耳の前あたりが痛む
- 会話や食事であごがだるくなることがある
- あくびをすると、あごが外れやすい、外れそうな感じがする
- お口が急に開けにくくなった
思い当たる項目が一つでも当てはまる方は、顎関節症かもしれません。
ぜひ一度歯科医院で相談してください。
顎関節症の原因とは
ほおづえ、歯ぎしり、食いしばりなどのクセ、長時間のパソコン作業やゲームに集中しているときの姿勢、また下を向いてスマホやタブレットの画面を見続けるなど、そんな長時間の姿勢や習慣は、想像以上にあごに負担をかけています。
また噛み合わせが悪い場合、歯が抜けたままにしている、片方のあごでしか噛まないクセも、顎関節症の原因となります。
まずはこれらクセがないか、上記チェックリストを参考に振り返ってみてください。そして普段は奥歯を食いしばらず、あごをリラックスさせること、食事の時は両方のあごで噛む習慣を心がけましょう。
口内炎
歯のかぶせ物・詰め物がとがっている場合、入れ歯のバネの変形などでお口の粘膜に傷ができてしまったり、慢性的な刺激があると、口内炎から潰瘍(かいよう)になることがあります。痛みには個人差があります。歯科医院で入れ歯を調整したり、とがった部分を丸めることで、1~2週間ほどで治ります。
お口の中のできもの
お口の中の粘膜や歯ぐきにできる「できもの」は、一般的に口内炎であることがほとんどです。せんべいなどの硬いものが当たったり、間違って舌やほおの粘膜を噛んでしまったりすることが原因です。
しかし、だんだん大きくなり、なかなか治らない場合、痛みがある場合は、腫瘍(良性、悪性)の可能性も考えられます。
2週間以上治らない場合、どんどんひどくなるようであれば、早めに歯科医院でご相談ください。
口腔がん
お口の中にできる悪性腫瘍を「口腔がん」といいます。舌だけでなく、歯ぐき、頰の粘膜にもできます。胃がんや肺がんなどと違って、直接見ることができる領域なので、注意していれば自分で鏡を見ることで発見することも可能です。
しかし、初期の口腔がんは、その見た目が口内炎とよく似ているため、口腔がんということに気づかない場合もあります。1つの目安として、2週間以上治らない口内炎がある場合は、口腔がんの疑いもありますので、早めに診察を受けるようにしましょう。早期発見して治療すれば、がんを取り除く可能性も高くなります。