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歯周病を悪化させる食生活とは?食事の回数や食材で変わる歯ぐきの健康改善ヒント

こんにちは。兵庫県姫路市の歯医者、溝井歯科医院 歯科医師 院長の溝井優生です。

歯周病の治療や予防というと、どうしても歯磨きや歯科医院でのクリーニングに目が行きがちです。もちろん、直接的な原因であるプラーク(歯垢)を取り除くことは最も重要ですが、それと同じくらい大切なのが「毎日の食生活」です。

「毎日しっかり磨いているのに、なぜか歯ぐきの腫れが引かない」 「治療をしても、すぐに再発してしまう」

そんなお悩みをお持ちの方は、もしかすると普段の食事の摂り方や内容が、知らず知らずのうちに歯周病菌を助け、歯ぐきの抵抗力を下げてしまっているかもしれません。私たちの体は食べたもので作られており、歯ぐきや歯を支える骨も例外ではありません。

今回は、歯周病を悪化させてしまうNGな食習慣と、逆に歯ぐきを強く健康にするための食事のヒントについて、回数や食材の観点から詳しく解説していきます。

目次

  1. 口の中がずっと汚れている?「ダラダラ食べ」が歯周病を招く理由
  2. 質問回答:食事で気をつけるべき回数は?食材は何が良い?
  3. 歯周病菌が大好物な「糖質」と、噛まない「柔らかい食事」に注意
  4. 歯ぐきを内側から強くする!積極的に摂りたい栄養素
  5. まとめ

1. 口の中がずっと汚れている?「ダラダラ食べ」が歯周病を招く理由

歯周病を悪化させる最大の要因の一つが、不規則な食事のリズム、いわゆるダラダラ食べです。

食事をすると、お口の中の細菌が食べ物に含まれる糖分をエサにして増殖し、プラークを作ります。通常、食後しばらくすると唾液の自浄作用によってお口の中は洗い流され、細菌の活動も落ち着きます。

しかし、食事の回数が多かったり、時間を決めずに間食を繰り返したりしていると、唾液が働く暇がなく、お口の中は常に細菌が活発に活動できる環境になってしまいます。細菌が増え続ければ、当然歯ぐきの炎症も治まりにくくなります。

また、常に胃腸が働いている状態は体の免疫力を低下させるため、歯周病菌に対する抵抗力も弱まってしまうのです。

2. 質問回答:食事で気をつけるべき回数は?食材は何が良い?

患者様からよくいただく「食事で気をつけるべき回数や食材」についてお答えします。

食事の回数について 基本は「1日3食」で、規則正しく摂ることが理想です。間食をするなというわけではありませんが、回数は1日1回程度に抑え、時間を決めて楽しむことが大切です。 「食べていない時間(お口の中を休ませる時間)」をしっかり作ることが、唾液の力を最大限に引き出し、歯周病を予防する鍵となります。

食材について 気をつけるべきは、歯周病菌のエサとなる「糖分」と、歯ぐきの健康を支える「ビタミン・ミネラル」のバランスです。 NG食材(控えるべきもの):砂糖がたっぷり入ったお菓子、甘い清涼飲料水、キャラメルなど歯にくっつきやすいもの。 OK食材(積極的に摂るべきもの):野菜、海藻、キノコ類などの食物繊維、小魚や乳製品などのカルシウム、果物などのビタミン類。

特に食物繊維が豊富な食材は、よく噛む必要があるため、唾液の分泌を促し、お口の中をきれいにする効果があります。

3. 歯周病菌が大好物な「糖質」と、噛まない「柔らかい食事」に注意

現代の食生活で特に注意が必要なのが、糖質の過剰摂取と柔らかい食事です。

糖質は、歯周病菌が増殖するためのエネルギー源です。血糖値が高い状態が続くと(糖尿病やその予備軍)、体の免疫機能が低下し、歯周病が重症化しやすくなることはよく知られています。甘いものだけでなく、ご飯やパンなどの炭水化物も分解されれば糖になりますので、バランスよく摂ることが重要です。

また、柔らかいものばかり食べていると、噛む回数が減ってしまいます。噛むことは、歯ぐきの血行を良くし、唾液を出すための重要な運動です。唾液には、細菌を洗い流すだけでなく、抗菌作用のある成分も含まれています。ハンバーグや麺類などの柔らかいメニューばかりでなく、根菜や乾物など、歯ごたえのあるものを意識して取り入れましょう。

4. 歯ぐきを内側から強くする!積極的に摂りたい栄養素

歯周病に負けない強い歯ぐきを作るために、以下の栄養素を意識して摂ってみてください。

ビタミンC 歯ぐきはコラーゲン繊維でできています。ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、歯ぐきを丈夫にする働きがあります。また、抗酸化作用により免疫力を高めます。 (食材例:ブロッコリー、ピーマン、キウイ、イチゴ、みかんなど)

ビタミンD・カルシウム 歯を支えているのは「歯槽骨」という骨です。骨を丈夫にするカルシウムと、その吸収を助けるビタミンDは、歯周病による骨の吸収を防ぐために欠かせません。 (食材例:牛乳、チーズ、小魚、干し椎茸、鮭など)

ビタミンE 血行を促進する作用があり、歯ぐきの血色を良くし、抵抗力を高めます。 (食材例:アーモンド、アボカド、うなぎなど)

まとめ

歯周病を悪化させる食生活と改善のヒントについて解説しました。

  1. ダラダラ食べは細菌を増やし続けるため、食事は時間を決めて規則正しく摂る。
  2. 糖質の摂りすぎは菌のエサになり、免疫力も下げるため控える。
  3. 柔らかいものばかりでなく、繊維質なものをよく噛んで食べ、唾液を出す。
  4. ビタミンCやカルシウムなど、歯ぐきや骨を作る栄養素を積極的に摂る。

歯周病ケアは、歯ブラシだけでなく、キッチンから始まっています。今日のお食事から少し意識を変えるだけで、あなたの歯ぐきは確実に変わっていきます。

兵庫県姫路市の溝井歯科医院では、歯周病治療の一環として、生活習慣や食生活のアドバイスも行っております。なかなか治らない歯周病にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。内側と外側、両方からのケアで健康なお口を取り戻しましょう。

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